
2017年2月22日(水)から5月22日(月)まで、国立新美術館にて『 国立新美術館開館10周年「草間彌生 わが永遠の魂」』が開催されます。2月21日にプレス内覧会が開催されましたので、展示の様子をレポートいたします。
「今、世界は様々な国々や人々の争いの中に騒然として美しい平和とは遠い中で、人々の悩みはいっそう深くなっていきます。
この混迷の地球の中の雑然とした世界の中で今こそ何を望み、人間としての毅然とした姿勢をいっそう高め、社会の一員として素晴らしい世界をみんなで力を合わせて構築してゆくべきだと思います。
私は毎日朝から晩まで芸術の制作に命がけで闘っています。
私の心の限り、命の限り、真剣に作り続けたこれらの我が最愛の作品群を私の命の尽きた後も人々が永遠に私の芸術を見ていただき、私の心を受け継いでいって欲しい。
永遠に輝いた未来、そして人間愛の美しさと私のこの魂を受け継いでゆく事こそ絶大なる死後の私の願いであります。」
(草間彌生氏からのメッセージより)
2009年から意欲的に取り組む大型絵画の連作「わが永遠の魂」は、総数520点におよび、現在も2、3日に1作品という驚異的なペースで制作されているそうです。まさに「私は毎日朝から晩まで芸術の制作に命がけで闘っています。」の言葉の重みを感じます。

本展覧会は、21世紀になってからの草間彌生氏の活動を紹介する第Ⅰ部と、故郷・松本での活躍からニューヨーク時代を経て1990年代に至るまでの芸術創作の軌跡を振り返る第Ⅱ部の二部構成で、草間彌生氏の壮大で多岐にわたる芸術世界をご紹介します。
都内では13年ぶりに開催され、作品240点、書籍30点の過去最大の展覧会です。また、今回展示されている「わが永遠の魂」の132点は日本初公開。大変貴重な機会となります。
それでは、展示風景をご紹介します。
第Ⅰ部 21世紀の草間彌生


会場に入ると色鮮やかな作品に圧倒されます。
壁一面に敷き詰められた連作「わが永遠の魂」、総数520点におよぶ連作の中から厳選された132点が展示されています。162㎝×162㎝の作品が30点、194㎝×194㎝の作品が102点とバリエーション豊かで、一点一点じっくりと見たくなります。
また、大きなオブジェも迫力の中にかわいいと思えてしまう水玉。こちらも色々な角度からゆっくり見ていたい作品です。

やはり、南瓜と水玉でしょう。安定感のある南瓜が並んでおり、色が違うだけで印象も変わってきます。
第Ⅱ部 20世紀の草間彌生


第Ⅱ部では、第1章「初期作品」、第2章「ニューヨーク時代1957-73」、第3章「帰国後の作品」と軌跡をたどりながら鑑賞することができます。
初期作品から現在まで、色彩の移り変わる様子が感じられます。


そして、テーブルや椅子、ボートなどに突起物のある不思議な世界観。よく見ると、多くの突起物の中にパイナップルやぶどう等があります。ぜひ見つけてみてください。

また、「我ひとり逝く」では、突起物のある梯子の上下に鏡があり、上を見ても下を見ても何処までも続く梯子は不思議な感覚です。
屋外展示場では高さが4.5mもある巨大な南瓜が、樹木には水玉が出現しています。こちらは撮影可能なので、ぜひ写真撮影してください。

「さあ、闘いは無限だ
もっと独創的な作品をたくさんつくりたい
その事を考える眠れない夜
創作の思いは未知の神秘への憧れだった
私は前衛芸術家として宇宙の果てまでも闘いたい
倒れてしまうまで」
(草間彌生氏からのメッセージより)
世界を舞台に活躍する前衛芸術家、草間彌生氏。
初期作品からニューヨーク時代、帰国後の作品、そして2009年から精力的に取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」まで、草間芸術の魅力を余すところなく堪能できる絶好の機会です。
会期は2017年2月22日(水)から5月22日(月)まで。
今もなお独創的な作品を創作し続けている草間彌生氏の世界観をぜひ感じてみてください。